龍大のそめもの

透き通った青がかって

昨日は桜山の「レフア・マモ・オ・アリィ・フラスタジオ」のみなさんと、

3月10日にレフア・マモ・オ・アリィ・フラスタジオさん主催で行われる

Na　Mele　`O Hawai`i Vol.5　～たくさんのハワイのうた～　というイベントで着用する衣装を、

ワークショップ形式で、みなさん自ら染めるということの手伝いをさせてもらいました。

一名分のスカート用生地が112×300cmとかなりの大物でしたので、どこまでやれるか心配でしたが、

みなさんの創意工夫と

みなさんの真剣さ、チームワーク。

本当にすごかった。

こちらが、学ばせていただきました。

持ち帰り、今日はみなさんの染めたスカートの洗いです。

気がつくと、そうか。30メートルもあったんですね。

でも、良いものが出来ると苦はないですね。

残りの分も染めて、さあ、3月10日に向けて、頑張ろう！

当日は僕もライブで参加しますので。ぜひぜひ。

2013/3/10(Sun)
Na　Mele　`O Hawai`i Vol.5
～たくさんのハワイのうた～
@岩手県公会堂2階21号室

今回は、「言葉」がテーマ。

ゲスト：KAOLUA（カオルア）
　　　　　kaolu、山田John泰介、伊藤ちか子

　　　　　佐々木　龍大

3,500円（ハワイアンマクロビBento付）
12:00開場/13:30開演

FOOD出店もあります。
おいしいマクロビオテックの「カラコマ工房」
&
素敵な珈琲屋さん　「Nagasawa Coffee」

チケットは、当スタジオ及び岩手県公会堂にて発売中!
お早めにどうぞ!!

 

 

不思議を思い出せ

Sumita(住田町）の青い空です。

盛岡からは2時間ほど車で走ります。

ここで、何をしているかっていうと、草木染の教室を開設しています。

去年から、この旧下有住小学校の校舎をお借りして、住田町の方々と震災後こちらにある仮設住宅に住まわれている陸前高田や大船渡の方々に染め物の技術を教えています。

受講されている住田町の方々はお年の方が多く、仮設住宅の方々は若い方も居ますが共通点はそれぞれ時間があることです。何か手を動かすことがあれば。それが何かに役に立てばという考えで、

僕は呼ばれたと思っています。

住田町は気仙杉が有名です。木材として利用されてきましたが、この杉の皮を使って染めれないか？

という僕にはなんとも初めての案件が来ました。

これを思いついて、この染め物体験教室を企画したのは、住田町観光協会の佐々木康行さんです。

友人を通じて僕のところに話が来た時には、技術と経験的にも難しいと思ったけど、仮設で暮らす人のことを思うと、話だけでも聞こうかな、って感じだったんですが、佐々木さんの人柄が実に良くて。

面白い人だな。自信ないけど、やってみようということで始まったのです。

 

去年の秋から初めて、少しづつみんなで技術を上げてきました。

朝九時頃から佐々木佐々木で薪ストーブで大なべで杉の皮を煮ます。

2月の真冬でも外です。さすがに沸かなかった。考えるべし。

作業写真少ないので、今日はなれ初めの紹介でした。と、その前に

この旧下有住小学校のこの場所で11月10,11日とイベントがあります。

「下有住収穫祭withアリスの不思議な文化祭」

まずは、これまでの染色教室の成果が発表できますので、それが楽しみです。

いろいろ教室や廊下を使って展示する予定です。

僕はライブもします。

いつも行くと、手が空いた時に図書室の横にある古いピアノを弾いています。

調律も出来ていないのですが、味が非常にあり、鳴らすとすごい空気感を出せる代物です。

校舎に響いている感じ。ライブでも弾いてみたいです。

出店も可能だそうです。

問い合わせは　住田町観光協会の佐々木さん（o9o 9370 6266)です。

住田町は初めての自分でしたが、空気のきれいな、川が良い感じのところです。

みなさんの人柄も優しくて元気があります。

何もないところなんだけど何か発見がある場所だと思います。

不思議がたくさんあった子供の頃。

だから楽しかった。大人になっても世界の広さと不思議さを知ると、わくわくします。

何かを発見しに来ません？

 

 

 

 

 

 

日本の色のボーダーを目指しています

 

 

 

 

 

ボーダーの新作が染め上がりました。

今回は、天然顔料の松煙（しょうえん：松の煤）と弁柄（べんがら：酸化鉄）で顔料染めをしました。

今回も一枚一枚手作業で防染しました。

 

表を糊付けして、一日乾かして、次の日に同じ作業で裏を糊付けます。

その後陰干しを一日か二日。

　カブトガニの砂浜みたいです。

 

今度は戻しておいた生大豆の汁、呉汁で湿らせて再び乾燥を二日。

これは、大豆のタンパクで糊を固める効果と滲みを防ぐ効果の為です。

いよいよ染色です。何日たったでしょうか

 

顔料を呉汁に溶きます。

これも、元々染める力のない顔料を固着させるために豆のタンパクの力を借ります。

染めます。

二回染めました。

その後、さらに色を中に入れたいのと定着の為、蒸しました。

それから、丁寧に洗いまして、完成しました。

さらにクオリティを上げてゆきますよ。

次回は藍染めも含め、長そでにもチャレンジします。

[email protected]　

サイズ↓（これより縮みが若干生じています）

S	約 66×47×19
M	約 69×52×20
L	約 73×55×21

ボーダー二回目制作入りました。

さあ！ボーダー二回目制作入りました。

今回はユナイテッドアスレの７．１オンスのヘビーボディでやってみます。

生地は粗めのざっくりした織りでステッチも木綿で後染めに向いています。

まずは石鹸と煮て糊を落としました。

次は地獄の糊置き作業です。

今度は松の煤による渋いグレーと酸化鉄による深いエンジ色のボーダーもやりますね。

 

 

今年のスタンダード手描きボーダーT(サイズ書き忘れましたので再UP）

手描きボーダーTが出来始めました！

とりあえず、5枚！

 

どれも一枚づつもち米粉と糠で作った防染糊を手で塗りこんで柄を出しています。

表に塗って、一日乾かして、次の日は裏。

それから、二日干してから、大和藍で染めています。

淡色の方が良いと思ったので、染色は一回。

一枚作るのに、早くて5日かかります。

糊が乗っていない内側は、そのまま染まっています。それが、白の後ろから透けています。

きれいに裏が染まっていて、表が白く残っている。これは日本古来の「型染め」「筒描き」の特徴です。

バティック（ロウケツ）では、蠟が割れたヒビが入っていますし、最近の抜染では強力な薬品で漂白する為、裏もうっすら色が抜けます。それに、薬品のせいで生地が弱くなっています。

注染は専用の機械と化学染料で裏表にきれいに染まるのが、特徴ですが、藍染めの型染めや筒描きは裏は図柄は出ません。

しかし、最もナチュラルで細かい図柄を出せるこの技法の良さを知っているので、自信を持ってやっています。

この味は昔の日本人が自然に実践していた、自然からもらったものを全部自然に返すという事に一番近い技法だと思います。

着込めば味が出ます。

 

なんなら、もうボロになってツギハギして着れなくなったら、小物にしたら良いのです。

 

今回はaltanativeのボディを使いました。やわらかくて最初からなじむ感じがするので。

また別のボディでも試していって、どんどんクオリティを上げてゆきます。

 

今回のボディはSサイズ1枚、M2枚、L2枚制作しました。

    着丈×身幅×袖丈（cm)

S 約　66.5 x 46 x 19

M約　70 x 51.3 x 20

L約　73.5 x 54.5 x 21です。

元々、製品染めしてあったものですので、染色後もサイズは特別変化はなかったです。

しかし、一枚一枚製品染めですので、固体で微妙はサイズ、形違いは出ています。

ウォッシュはかけてあり、色移りは心配ありません。

今後も染めてストック増やしてゆきます。色の種類も増やす予定です。

[email protected]で受付致しております。

もちろん、こちらのサイトやFace Bookの「佐々木　龍大」でもメッセージいただければと思います。

基本的には特注はやっておりませんが、何かありましたら、ご相談くださいませ。

販売価格は一枚6,000円（送料別）です。

ぜひ、着込んでなじませてみてほしいです！！！

 

 

佐々木　龍大

 

弾けたいのか。

染めたいんだけど。

 

雨だけのせいでもないいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

作業場にしているガレージの上のやぐらと周辺は今、叔父様4人くらいに占拠されております。

大家さんが屋根の塗り替えを頼んだらしいんですが、このやぐら自体のボロも直し、さらに積雪で曲がった屋根も直すことになって大掛かりに工事しています。

 

 

屋根の塗装は終わったらしい。

雨のはじきが良いです。

 

 

 

 

 

ですので、家内作業ばかりです。

弾けたいのか。

カタツムリ

晴れた空見上げるカタツムリの親子

 

暖簾と手ぬぐいの制作を依頼されました。

たびたびその家族がオーダーくださるのは、ワニさんやクジラさんなど、かわいらしくて、そしてやはり家族の温かみを感じるテーマです。

 

今回はカタツムリがテーマでした。

悩みながらも楽しい図案孝作。

それから、型紙を彫るのも、楽しいです。

一心になること。型紙の彫る作業の様子→<iframe width="420" height="315" src="http://www.youtube.com/embed/jElQC3qjbJk" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>

型紙が出来たら、カシュー（合成漆）で絹で出来た紗を型紙に貼り付けます。

こんどは生地に型紙を載せてシルクスクリーンのように木ベラで糊をこすりつけます。

切り取ったところに糊がのります。

細かい木屑の粉をふって、糊の表面に木屑の膜を作ります。

で、乾かします。一日くらい放っておきます。

 

けっこう、放っておく。ってアバウトですごく大事な作業は出てきます。

 

今回は、煤を呉汁で溶いたもので甲羅の中を色つけしました。

２~３日は放っておきたいです。

すっかり乾いたので、いよいよ染めます。

夢中ですので、染色中作業は撮れません。

誰か撮って！

 

 

 

 

 

 

 

で、出来ました。

 

甲羅の中のグレーがすごく良いです。

松の煤で墨汁の原料で染めました。

 

手ぬぐいもかわいいですｙ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今週は染めまくっています。

 

毎日お風呂場にほとんど居ります。

大型のポリバケツに染料が入っていまして。

久しぶりに始めた染め物はやはり心底好きなんでしょうね。

孤独になれて頭の中ではいろんな事を考えながら、体が勝手に動きます。

集中しているのです。

基本的には本当に自分が出来るものをただ楽しむのです。

これなら自分にも出来るな。

これはやってみたいな。

それだけをやります。

だからこそ、動けているのです。

それになんだか良いもの作れる自信が今はあります。

 

 

 

 

僕の手はとても頑丈に出来ている。

染まっても、硬いギターの弦を押さえても、猫に噛まれても、釣竿を持ちながら崖から落ちても、平気。

人に白い眼で見られても、僕の手は藍いの！

 

ボーダーにこだわってみようと思っています。

これは先に柿渋（生の青柿を長期発行させたもの）で染めてから、直接手で防染糊をTシャツに描いてから藍染めを施したものです。

こういう感じで描きます。

←

 

今までは、筆で直接線を描いていましたが、進化として、ガムテープでマスキングしてデザインを決めてから糊を塗る。というのに変えました。

 

塗り終えて、ガムテープをはがす。

 

 

 

 

と、まあこうなります。一日乾かして、次の日は裏にも同じ事をします。

そうしてまた一日が過ぎたら、

染めます。

このシリーズは基本、白×淡藍か、白×煤（グレー）

としようと思います。

柿渋やったり、弁柄をやったりはまだ自信がないのであくまで実験です。

で、これを染めますと↓

 

 

になります。

良いです。実に良い。

これは定番にしよう。

それから、私RYUDENという通り名で音楽活動してまいりました。今もやっております。

自分でノートに落書きしたものを拡大して、私のこのカッティング技術によって、手彫りで自分の落書きを再現したものを自分でプリントしたRYUDEN　Tシャツもございます。ライブ会場のみ販売していたんですが、売れ残りがあり、じゃあってことで、染めも入れてみました。とってもさわやかに仕上がりましたよ。

↓

 

 

引き続き、京都に出品するものの準備と、何染めようかなーって思いながら毎日またお風呂場にいます。

龍大

頼みます

shouen 松煙（または松ボコリ）です。

顔料でして、染料ではありません。

墨の原料です。

染色にも使います。

 

 

 

 

 

 

 

 

GOZIL呉汁（豆汁）

大豆をふやかしてミキサーにかけます。

生の豆乳ですね。これに含まれるたんぱく質の力で松煙などの顔料を定着させます。

松煙と混ぜます。

 

 

 

 

 

 

混ぜただけではちょっと濃かったので、足し水をし、今日染める予定の物がずべて浸かるくらいの量にします。

これが難しい勘どころですね。

難しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本来なら伸子sinsiと張り手hariteでピンと張って

刷毛で染色すべきですが、味を出したいので、ムラが出ても良い方法にしました。

今日は太陽に力があり、風も乾いています。

だから、すばやく定着までたどりついてしまう。

これはまた、作業を早くもするけど、失敗する恐れもまたあります。

とにかく、楽しいんです。そんな事考えながら。

このまま、二三日放って置きましょう。

自然にまかせた！頼みます！

 

 

 

 

 

 

 

天竺のシャングリラ

大和藍を建てました。久しゅうございます。

今日は、帽子用の厚い天竺という生地と薄手の天竺を浅葱色と花田色に染めます。

それから、頼まれていたスウェットの後染めです。

これは白かったものを先に煤染めを施していました。その上に今日は一度だけ藍で染めて、

様子を見てみようと思います。

天竺も良い色合いになりましたよ。