あらためて、制作した「竹松や」さんの暖簾について。
場所は、沿岸山田町です。震災後、今は大変な状態でわかりにくいですが、
元の「陸中山田駅」のいわゆる駅裏にあります。
こちらに、昨年末OPENした「竹松や」さんですが、旨いものを提供しております。
マスターのマルさんこと、佐藤澤一彦さんは、盛岡のクラブイベントでもプレイするDJ,セレクター、でもあります。
私とは同じ山田町でも、地区まで同じの直の先輩ということになります。
震災後に山田に帰省されたマルさんは、有志の仲間達と、山田町の復興、未来の為に尽力されています。
マルさんのお店がOPENが決まった時に、
有志の仲間である龍泉寺の石ヶ森和尚、きぐっつあんと呼ばれ皆に慕われる消防団の菊池さん。
私のいとこであり、福祉の立場からも山田町の将来像を見据える野田さんの、
マルさんの友人たちからの依頼でした。
龍泉寺で、マルさんに秘密裏に行われた作戦会議から、スタートしました。
題字は、すばらしい書家でもある。石ヶ森和尚が心を込めて書きました。
私は、伝統的な渋紙による「藍型染め」をしました。
UV(紫外線)に弱い藍色は色が焼けやすいので、より長く持つように、なるべく濃くしようと思いました。
さらに、堅牢を増すように、松煙(しょうえん)染めを先に施してから、その上に藍を7回染めました。
生地も頑丈に、ランチョンマット用の厚い生地にしました。
これによって、縫製のTemper齊藤さんには、ご苦労おかけいたしました。
おかげで、立派な暖簾になりました。
自然な滲みもとても良い感じです。
末永く、使っていただいて、良い味が出ますように。それはつまり、
お店の繁盛と山田町の活気が続いてゆきますように。
みなさんの念がこもっています。
山田町にぜひみなさん、遊びに行ってください。
そして、竹松やでランチ、夜は少しお酒と肴と。
山田の方々と、交流してください。
表にはなかなか出しませんが、本当に熱い心とすばらしいセンスを兼ね備えた人々です。
周りがなんと騒ごうと、
媚びず、怨まず、
時をじっくり待って、斜めから攻め続ける。
私も、山田の人間です。そのやり方で、これからも行きます。