久しぶりに金ヶ崎のギャラリーコシカさんに伺います。もうそれだけで楽しみです!
とても素晴しいシチュエーションです。コシカさんのワークショップも楽しみです!
「藍染めと柿渋染めワークショップ」
9月6日(土)10時~15時 (12時から13時は昼休み)
@ギャラリーコシカ
●藍染めWS
随時空いていれば出来ますので、都合のいい時間にお越し下さい。。
会費:手ぬぐい1000円・エコバック1500円(絞り染め)~
所要時間:30~40分
持ち物:汚れてもいい格好
※他、自分で染めたい布地を持ち込みも可能ですので、
事前にご相談ください、、
●柿渋WS
渋柿を採取するところからやります!採ってすぐはコースターを染めてみます。
その後、柿渋液をつくり好きな物を染めてみましょう。
:1000円(ペットボトル500ml弱の液とコースター1枚)
オプション:手ぬぐい300円・トートバック500円など
所要時間:1時間くらい
10時~コース・13時~コース(各5名)予約優先
持ち物:汚れてもいい格好、又はエプロン・500mlの空のペットボトル
◇時間外:随時で簡単柿渋コースター染
(10時~と13時~のWS中は受付していません)
会費:500円(コースター1枚)
所要時間:15分くらい
予約・問い合わせ
コシカ 080-1692-3850
http://youtu.be/DjvVTdUdQh0
今年の染め初めは、僕の染め物を置いていただいている市内の東大通りにある雑貨店Baanさんに
置いていただくインディゴヘンプニットの帽子でした。
手染めなので、一点一点表情が違います。ヘンプの風合いも使ううちに味が出ると思います。
タグもこれにあわせて小さいの作ってみました。タグも一個一個ステンシルで作っています。
タイプは二つで、ニットキャップのタイプとイスラムニットキャップのタイプです。
興味ある方は是非Baanに行ってみてください。
Baan
それから、僕の染めたSome-Monoが通販サイトDクリエーターズで販売開始しました。
今のところまだ数点ですが、少しづつUPしてゆきますのでぜひチェックしてください。
http://creators.dmkt-sp.jp/member/goods-list/MI1787BRYD00
今年も何卒宜しくお願いいたします!
10年お世話になってきた街の小さな染色材料店が今月で閉まります。
私は、藍染めの工房を職人になれずにやめました。3年務められなかったのです。
3年務めれば職人というのは、よく言われますが、そうではなく、社会人としていろいろなことを覚えられて
その会社に勤めたと言える物差だと思いますが、そこが出来なかったわけです。
理由は2,3ありますが、今となればただ若かったせいだと思うけど、とにかく辞めたくてやめたのですが、
ふらふらと街をさまよっているうちに見つけたのです。
そこは、つぶれた美容院のようなさびれた雰囲気に暖簾で「染色材料」と書かれていました。
(現在のお店は、そこからさらに引っ越した場所)
ずっと気になっていましたが、正直妖しい雰囲気だったし行けなかった。
そうこうしているうちに、知り合いの雑貨屋さんに「染めたTシャツをうちに置かない?」と言われ、
考えた末、やってみることにした。いづれふらふらしているよりマシだと思ったし、染め物は続けたかったから。
勇気を振り絞って訪ねたその怪しいお店には、ちいさなおばあちゃんが一人座っていた。
それが出会いです。
いつも行くと、まずお掛けくださいと言われる。お茶を入れてくれている間に、世間話をする。
ついつい自分の悩みなども話してしまったり、不思議に落ち着かせてくれる。
染め物の道具も知識も無く、ただ工房で2年働いただけの自分に道具をくれて、知識を与えてくれた。
一人で染め物をやり始めて、10年、失敗ばかりしてきた。
そのたびにおばあちゃんには助言や自信を与えてもらってきた。
地震があって、もう染め物はやめようかと思った時も「お続けなさい。今はやらなくても良いから、続けなさい」と言ってくれた。
4月からワークショップをやったり、人前で染め物をしたりし始めたところでしたので、まだまだ
おばあちゃんのところから材料を買わなくちゃと思っていたんですが、
数えで90歳ですものねおばあちゃん。
本当に聡明でシャキッとしていて粋な人です。
函館生まれで戦中戦後の話や、盛岡に来てこの染色材料店の元となる会社に勤めだした頃の
話や、岩手県にたくさんあった染物屋さんの話や、生きている、もう少なくなってしまった学生時代の
仲良しの友達との旅行の話。まだ聞き足りないけど、辞めてしまうんですね。
本当にお疲れ様でしたと、昨日言ったけど、まだ足りないというか、私のような者が言えるのだろうかと
思うほど、尊敬している。これからも私は頑張る。
意志をついで行かなくてはならないので、これからも良き先生としておばあちゃんの元へ通いたい。
いただいたものは預かっているものなので、なんとか使いこなさなくては。
腕も道具もすべて。
表に出なくては。
きわめてはやくいきたかったが、ちゅうとはんぱだからここまでこられた。
おばあちゃんの材料店がなくてはここまでこられなかった。
つかれたー!とさわやかな顔をしていますジルベルト・ジルのレコードをつい昨日、Neat Recordsで
買ってしまいました。藍染めの絞りのTシャツを着ています。(ジルベルトモデルのTシャツを作ろう!)
昨日まで、岩手県公会堂11号室を借りて、染めている作業を見てもらって、
ワークショップも開講していました。
盛岡中心部は桜が満開で、たくさんの人が通りに行き交っておりました。
実際に作業している風景は珍しいと思います。たくさんの人と話しました。
二階で行われていた子供向けの紙芝居の公演を見に来ていた
とある学校の先生と話しているうちに、その学校の生徒さんとのワークショップの話がでたりしました。
こういう出会いの為にも良い機会なので、しばらく続けさせていただきます。
次回は5月5、6、7日の三日間。場所は同じ公会堂11号室で13:00~16:30です。
ふらっと遊びに来てみて下さい。内容も同じ手ぬぐいコース、持込コース300gまで、持込コース500gまでです。
作業を見学するだけでも良いですよ。実演販売もしています。
info@ai.boc8.jp 佐々木龍大
4月20日(土)青空商店
12時~&17時~ (手ぬぐいコースのみ)
藍染め以外にもワークショップ楽しそうなの満載です。
それから、28~30日は、岩手県公会堂11号室をお借りします。
http://iwate-kokaido.jp/access.html
28日は手ぬぐいコース、持込コース300gまで、持込コース500gまで(全2回)、
29日は手ぬぐいコース、持込コース300gまで、持込コース500gまで(全2回)、
30日は手ぬぐいコース、持込コース300gまで
詳細は↓からダウンロードできます。
佐々木龍大 染め物ワークショップ 大和藍による藍染めをダウンロード
かつては、就労していた工房でのほとんどの仕事が染物教室であったこともありますが、
その頃はまだ私は青二才で、ただただ藍染め仕事を覚えたくて、なんで人に教えなくちゃいけないのか。
と思っていたくらいですが、一人で染をやるようになって、その時の経験が非常に為になっていて、
それから、人と交流することで自分にとって逆に教えてもらうことが非常に多いことに気づかされるのです。
何より、染まった時のみなさんの笑顔ね。良かった!って本当に思う。
と云うわけで、私、4月末くらいから本格的にワークショップを開講しようと思います。
まづは、4月20日。
20日、21日と二日間、盛岡市青山にある赤レンガ倉庫で、開催される
道具屋さんhttp://douguyasan.jp/blog/index.html主催の「青空商店」というイベントにて。
20日のみの参加です。12時から~と17時から~です。
今回は、基本コースのてぬぐいの絞り染めをやらせていただきます。
40分~一時間くらい2,000円で白手ぬぐい一枚つきです。
ビー玉、輪ゴム、などでカンタンに絞り染めの図柄が出来ます。完成して、持ち帰ることが出来ます。
それから、4月28~30日、午後13時から16時半まで三日間の予定で、岩手県公会堂11号室をお借りして
ワークショップを開講いたしております。
こちらでは、基本の手ぬぐいコースと共に、持込みコース(~300gまで)、持ち込みコース(~500g)まで
コースをご用意いたしております。ワークショップの手引きは↓から御覧いただけます
佐々木龍大 染め物ワークショップ 大和藍による藍染めをダウンロード
公民館や寄り合い場所や、イベントなどへも出張いたしますので、お気軽にご相談くださいませ。
info@ai.boc8.jp
あらためて、制作した「竹松や」さんの暖簾について。
場所は、沿岸山田町です。震災後、今は大変な状態でわかりにくいですが、
元の「陸中山田駅」のいわゆる駅裏にあります。
こちらに、昨年末OPENした「竹松や」さんですが、旨いものを提供しております。
マスターのマルさんこと、佐藤澤一彦さんは、盛岡のクラブイベントでもプレイするDJ,セレクター、でもあります。
私とは同じ山田町でも、地区まで同じの直の先輩ということになります。
震災後に山田に帰省されたマルさんは、有志の仲間達と、山田町の復興、未来の為に尽力されています。
マルさんのお店がOPENが決まった時に、
有志の仲間である龍泉寺の石ヶ森和尚、きぐっつあんと呼ばれ皆に慕われる消防団の菊池さん。
私のいとこであり、福祉の立場からも山田町の将来像を見据える野田さんの、
マルさんの友人たちからの依頼でした。
龍泉寺で、マルさんに秘密裏に行われた作戦会議から、スタートしました。
題字は、すばらしい書家でもある。石ヶ森和尚が心を込めて書きました。
私は、伝統的な渋紙による「藍型染め」をしました。
UV(紫外線)に弱い藍色は色が焼けやすいので、より長く持つように、なるべく濃くしようと思いました。
さらに、堅牢を増すように、松煙(しょうえん)染めを先に施してから、その上に藍を7回染めました。
生地も頑丈に、ランチョンマット用の厚い生地にしました。
これによって、縫製のTemper齊藤さんには、ご苦労おかけいたしました。
おかげで、立派な暖簾になりました。
自然な滲みもとても良い感じです。
末永く、使っていただいて、良い味が出ますように。それはつまり、
お店の繁盛と山田町の活気が続いてゆきますように。
みなさんの念がこもっています。
山田町にぜひみなさん、遊びに行ってください。
そして、竹松やでランチ、夜は少しお酒と肴と。
山田の方々と、交流してください。
表にはなかなか出しませんが、本当に熱い心とすばらしいセンスを兼ね備えた人々です。
周りがなんと騒ごうと、
媚びず、怨まず、
時をじっくり待って、斜めから攻め続ける。
私も、山田の人間です。そのやり方で、これからも行きます。
染めるということで、人と関わって、またやるべき事が見えたので
色を染めるということについて考えています。
何をもって染まるというのかは、それぞれ手法の違いがあるし、そういうことを語るのではなく、
化学や数学や物理も得意ではないので、僕は哲学的にふわっと捉えているのですが、
いづれ、道順や礼儀を間違うと失敗するというのは本当です。
ちょっとしたことは、すぐに調べて学べるはずで、それは普通にみなさんやっていると思いますので、
手法については触れる必要はないはずです。
プロセスだけでは染めではないです。結果、染まったかどうかなのです。
問題は失敗したときに、原因がわからないという状態です。
そのままにしているという行為です。
でも、やって面白かったから、良いや。という初期段階は、
もはや染色作家という人には言えないことです。
大胆に扱った方が、面白いと知っているから、そうしている物は、いろいろやった結果で、
何にでも当てはまることではないです。
そういう意味でも、私は藍染めが好きなのです。
大胆に対応しても、繊細に対応しても、すばらしい結果が出やすいからです。
本当に藍色が好きなので、藍色がこの世にあることにすごく感謝しています。
藍色の良さは、これからも伝えてゆきます。
嗚。いつの日か藍草を育てるところから、染めて、染液が終わったら、また畑にまいて、
野菜育てて、とかしたいなー。
海の側でね。
日本でなくても良いな、
外国の海と空はどんな藍色なんだろう。そこで、どう染まるんだろう?
やっぱり、色は
色足らしめるものがあって、その色と感じるんだと思う。
私はそのあいだにある関係性と付き合うように染めてゆきたいと思っている。